現代地球上に住む私たちには、地球温暖化や深刻化するエネルギー問題が立ちはだかっています。各分野の専門家達は、石油を始めとする化石燃料に依存する現代社会のあり方に警鐘を鳴らし続けております。化石燃料には自ずから備蓄の限界が存在する上に、Co2の排出など環境に悪影響を及ぼすことが明らかだからです。また、化石燃料に替わるエネルギーとして期待されていた原子力は、みなさんもご存知の様に、その危険性が改めてクローズアップされております。原子力発電により使用される燃料であるウランの備蓄はおよそ80年程度と言われており、原子力発電による廃棄物は、極度に有害な放射能を未来数千年にも及び放出し続けます。
そうした現状を受け、地球全体に渡るインフラの変革が今起こり始めております。世界中で、エネルギー消費効率化の研究が進められると共に、風力やソーラーなど、無限でクリーンな再生可能エネルギーを活用するためのテクノロジーが生み出されています。国連の気候変化に関する政府間協議会は、現在進行中の地球温暖化を防ぎ、地球の環境を維持するために私達に残された時間は、僅か15年と発表しております。
こうした状況は、EETの様な再生可能エネルギーに関する高度なテクノロジーを有した企業に活躍の場を提供してくれます。EETは、新しいタイプの旋回リアクションタービンを開発し「シーアーチン」と名付けました。シーアーチンは、海水流、潮流、河川流などが生み出すあらゆるタイプの流動力学的エネルギーから、安価に電力を生み出すことを可能にした画期的なタービンで、1.5m/s程度以上の流速が認められる場所であれば、どの様なコンディションにおいても設置が可能なデザインとなっております。
シーアーチンの構造は、非常にシンプルなため、コスト面においても優位性を発揮することが出来ます。シーアーチンを使用したシステムによる発電単価は、既存の火力発電や原子力発電に比較しても、優位性を保ち得る価格になると試算されています。シーアーチンは、環境にも優しく、景観を損ねたり、海洋生物へ影響を及ぼし、生態系を破壊したりすることもありません。
潮力発電システムは、英国において最も盛んに開発が進んでおります。将来的には、英国の総電力需要の20%をまかなう事が可能であると共に、膨大な量のCo2排出削減の効果が期待されています。最終的には、マリンエネルギーにより世界に生み出される電力の価値は、年間600〜1900億ユーロ相当にのぼるとの試算も発表されています。「Carbon Trust, Future Marine Energy. Results of the Marine Energy Challenge: Cost competitiveness and growth of wave and tidal stream energy, January 2006」
予測可能な海流や潮流を利用する潮力発電は、ベースロードエネルギー供給源としての役割を果たすことが可能なため、予測不可能な風力やソーラーに対する優位性を有しています。昨今における風力発電やソーラーエネルギー業界の活況を考えれば、潮力発電の将来的な成長性が多いに期待出来ます。